「原始的な陶芸」~アメリカ西部の牧場で陶器を作る Part1
昨年の8月に前のブログが消えてしまうというハプニングがおきたのですが、何とか昔の記事を復元させることができそうなので自分の備忘録として残しておきたいものを再アップすることにしました。
その中でも頑張って編集した海外の陶芸シリーズを手直しして再掲したいと思います。
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今回「海外の陶芸」というカテゴリーを追加しました。
私がアメリカの大学時代に学んだことなどをご紹介しようと思っています。
卒業してからかなり時間がたっていますので、大学時代の内容はちょっと古いですがご了承ください。
初回は”Indigenous Ceramics”。日本語で言うなら「原始的な陶芸」でしょうか。発音はインディジェナス セラミックス。
大学2年生ぐらいの夏休みに取った授業の名前です。
アメリカの大学は6月から8月まで夏休みなので、その間の数週間、希望者は夏の特別授業を受けることができます。留学生は通常の学期で単位をたくさん取ることが難しいので(すべて英語なので現地学生より教科書読むだけでも3倍くらい時間がかかるんです)、夏のサマークラスを取って追いつくことが多いのです。
さて、この「原始的な陶芸」クラスは、大学周辺の牧場で土と燃料を調達し、何か作って焼こう!という内容。
大昔の人々が行っていたであろう方法で陶器を作る。なんだか面白そうと思って参加することにしました。
大学周辺とはいえ、車で1時間くらい離れた場所です。
牧場のオーナーさんがご厚意で場所を提供してくださいました。
写真は当時の使い捨てカメラなので、画質はよくないです。

周辺の地質について書かれた資料を渡されました。
かつて鉱山で栄えた町が近くにあります。

写真はありませんが、牧場内の崖で層状になった土(ぱさぱさ)を掘って、水を加えて練っていきます。
その土を使って自由に創作していきます。

次に燃料探し。
普通、木を使うと思いますよね。
もちろん木も使うのですが、ここはあまり木が育たない場所。
ということで牧場ならでは、なんと牛フンを燃料として使うとのこと。

女性の後ろにあるのが集めてきた牛フン。
これには衝撃を受けました。
でもフンはすでにカラカラに乾いていて、軽くて臭くもないし苦にはなりませんでした。
みんな牛フンのことを”Cow Pie”(カウパイ)って言ってました。たぶん辞書にもない言葉。
ちなみに彼女が牧場のオーナーです。
夜はテントを張ってお泊りです。

空が広い!
次はいよいよ焼成です。
Part2に続きます。